こんにちは。アドレスホッパーのTomoki です。
先日6月5日に、茨城県が、茨城空港の海外向けの愛称を「Ibaraki International Airport」に決定したと発表しました。それに伴って、候補に上がっていた「Tokyo」が含まれた案は、県民からの反対により見送られました。今回は僭越ながら茨城県民である自分が感じたことについて完結に綴ってみます。
ネットでは賛否両論
当たり前だろ笑
東京じゃないのに、海外からきた人は勘違いするに決まってる— オレンジ (@orange06148089) June 5, 2020
うーん。気持ちはわかるけど、東京まで二時間以内で着く範囲なら東京つけたほうがいいと思うけどねぇ、地域の活性化にもつながるし。スカイマークもかわいそうだなぁ
— あくる (@urara_zh) June 5, 2020
一番多かったらしい「地元愛はないのか」という意見や、「そのぐらいの距離ならTokyo入れていいじゃないか」という意見など。
その他にも「地元の魅力を伝えるならIbaraki Natto Airportでいいじゃん」とか「Tokyo入れるなら水戸納豆も東京納豆にしなきゃじゃん」という声などもありました。(ネット情報)
個人的見解
「Tokyo」を海外向けの愛称に含めなかった今回の決断に、賛成か反対かという二択においては、ぼくはズバリ賛成です。
理由はすごく簡単で、愛称に「Tokyo」を入れたとて、訪日旅行客は東京に直行するだけで茨城で消費しないんじゃないか?と感じるから。
前提として、地元愛の観点から「Tokyo」を入れるべきではない、というわけではなく、寧ろ訪日外国人には来て欲しいですし、「Tokyo」を愛称に含めることで茨城の魅力がもっと伝わり、訪日観光客が沢山来てもらえると思えるのであれば是非入れるべきだと思っています。
ですが、茨城空港は2019年に、航空便利用者に限り東京と茨城空港間の高速バスを片道500円という格安な運賃にし、その方針を2019年に打ち切っています。
理由については、外国人観光客が茨城空港から東京へ直行し、また東京から茨城空港を使って帰っていくだけで、茨城県で消費することがない点を県知事が懸念したためだったようです。
実際に茨城空港で見かける訪日外国人たちも、空港から出て直ぐに東京行きのバスに直行してしまい、茨城に滞在していない人が多い印象を受けます。
参考:茨城空港「東京直通500円高速バス」廃止へ 背景に茨城県の懸念 補助打ち切りの方針
そしてこの500円の方針が打ち切られても、茨城空港から東京駅までの運賃は片道1530円で、2時間程度で行くことができます。
こう見ると、他の海外の空港と比較すると、たった2時間程度の距離なら「Tokyo」と入れるのが寧ろ普通じゃないか?という意見が出るのも頷けます。
フランスのパリ・ボーヴェ・ティレ空港は、見ての通りパリから90キロ近く離れているにも関わらず堂々と「パリ」と入っていますね。笑
少し脱線しましたが、「Tokyo」という名前から想起されるイメージと、実際に茨城空港を降りた瞬間のギャップがあまりに違いすぎて、訪日客にとっては少なからず違和感があるだろうなとも思います。海外向けの愛称なのに、海外の人にとってわかりにくいのは本末転倒ですしね。。
そんなこんなで、「Tokyo」という愛称を入れても、茨城空港自体の利用者は増えても、東京へ送客するだけになってしまい、肝心の茨城県の地元の素晴らしさを伝えることには直結しないのでは?と感じています。
そして実際に茨城県(県庁所在地の水戸市)に住んでいますが、街に外国人観光客を見かけることはほぼないので。。
まとめ
- Tokyoの肩書きを借りても東京に直行してしまい茨城で消費しない問題
- 海外向けの愛称なのに、海外にとってわかりにくいのは本末転倒(東京と茨城のギャップ)
- 「Ibaraki International Airport」はわかりやすい!